MR及び製薬会社の仕事の実態とは...

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研修医を経て、大病院にローテーションで回ってきた医者がいた。

それまでは、研修医なので処方権もほとんどなく、上司の言いなりであったのが、外来患者もみるようになり、MRが一生懸命になって薬のPRや接待をするなど、医者にとっては新世界の環境だ。

そういう医者は、最初が肝心だ。

ライバルメーカーよりも先に親密になれば、ライバルメーカーを排除できるからだ。

ベテランの医者だと、MRに対する扱いも慣れているため、多くのMRにいい顔を見せ接待をしたくらいではライバルメーカーの攻撃は抑えられない。

しかし、若い医者はそこがピュアなのだ。

渾身の力で、仲良くなったMRの薬を処方してくれるのだ。


私が仲良くなった若手の医者は、度重なる接待攻撃に有頂天?になってしまい、適応がない疾患まで私が宣伝する薬を使おうとするのだ。

「薬増えた?」

「患者全員に使ってみようか?」

「風邪の患者に使っていいかな?」

「倍量使っても副作用でない?」

と、自分が患者だったら怒り狂うであろう処方を医者が提案してくるのだ。

私は、自分の中の天使と悪魔が格闘していたが、とりあえず、ライバルメーカーの薬剤に関しては全て自社のものに変更してもらうことにし、あとは医者にお任せるようにした。


その後、その病院の売上げが飛躍的に伸びたが、結局どの程度までその医者がアドベンチャーをしたかは怖くて聞けなかった。。


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